あなたの知らないヤギの世界

今回は、広島でヤギと暮らしている割方さんにオンライン取材を行いました。
よろしくお願いします。(インタビュアー:シバ/木川陽菜/ゆい/山口ルリ/野村 文責:野村)

ヤギとの暮らしに関して

–ヤギを飼い始めたのはいつからでしょうか?
2018年の秋(27歳の時)から飼い始めたので今年で3年目になります。

 

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–ヤギを飼い始めたきっかけを教えてください。
当初は畑の草刈り目的で1頭を農園さんから買って飼い始めました。
現在は、4頭の大人のヤギと暮らしていますが、家畜商の資格を取得して仔ヤギの販売もしています。
また、貸し出し・イベント開催のため実習に定期的に参加しています。

–ヤギを飼う前後で生活スタイルから変わりましたか?
もともと、旦那の実家(呉市女子畑)が畑をしているということで、畑に出る時間としては大きく変わっていません。
しかし、当初は畑を手伝うのがイヤだったため、仕事が休みの日は外に遊びに行く予定を立て畑仕事はしていなかった。
現在は、ヤギを経由して草刈りに貢献することで、結果として自分の畑での活動に繋げることができました。

 

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–息子さんお2人の育児と並行してヤギのお世話は大変ではないですか?
ヤギのお世話をする間は、旦那さんが息子のめんどうをみる。
息子が寝たら私がめんどうを見るというようにお互いの時間でできることをやっています。
息子たちのヤギのお世話をしているのですが、最近は飽きが始まっています。

–ヤギと暮らすうえでの大変さを教えてください。
コスト:先ほども話で出たように当初は草刈り目的で飼い始めたのですが、冬場は草が生えないこともあり、ヤギの餌として牧草を購入しています。
また、小屋を作ったり、柵を作って放牧できるエリアを増やしたりしていますが、基本的にパレットなどを無料で貰ってなるべくコストをかけずにしています。

病気:体調を崩す頻度としては多くないですが、蚊や草を媒体に体調を崩したりします。
病気になった際は、ヤギは家畜に分類されるため獣医では診療してもらえず、家畜診療所で診療してもらうことになります。
家畜診療所は県内に複数個所あるので病気になって車で2時間とか走らせる必要はないです。
ただし、ヤギが大きくなると病気の状態で運ぶのも大変なので、ある程度症状を確認した上で薬を常備しています。
家畜診療所はヤギを飼い始める人でも知らない人が多く、病気になった時に連れていく場所が分からない人も多いです。
なので、仔ヤギを譲渡する際にはお伝えしています。

参考:ヤギの寿命(平均:10年程度、長くて15年)
家畜なので亡くなったときは、家で埋めたり燃やしたりすることができず、産業廃棄物扱いになります。なので、形見として首輪などを残す方もいらっしゃるそうです。
伝染病などの関係もあり、家でということが難しいみたいです。

 

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–割方さんのInstagramを見ると広島県内にヤギを飼っている人が多い印象をいだいたのですが、広島はヤギを飼いやすい環境だったりするのでしょうか?
全国・広島のヤギネットワーク(ヤギを飼っている人のコミュニティ)の研修があり、お互いに情報を共有しています。
また、ヤギを譲渡する際に私の方から指導することもあります。
広島はヤギが安いことも要因の1つかもしれません。(1頭あたりオス:4万円/メス:5万円)

–ヤギを飼っていて良かったなと思うことはありますか?
当初は草刈り目的で飼い始めたものの、近所や地域の方とヤギを通してつながりが強くなったという点が大きいです。
ヤギの差し入れとして野菜くずをえさでもらったりもします。
また、ヤギが暮らしている場所が道路から見える位置なので通りすがりの人も声をかけてくれます。

あとは、出産に立ち会えるということも大きいです。
(出産といったら大変なイメージでしたが、獣医さんなどを呼ばずに対応しているそうです。)

–反対に大変だったなと思うことはありますか?
柵は用意しているものの脱走して畑で育てている野菜を食べてしまったこと。
去勢していないオスは力が強く、猪用の網も引き裂くので、危険を伴うこともあります。
また、放牧をする際は、杭に鎖を付けて1つのエリアの草を食べてもらっているのですが、くるくる同じ方向にしか回れないので鎖が短くなって草が食べられなくなることがあります。その際は、1日に何回か確認してヤギが食事をしているかどうかを確認する必要があります。
現在、大人4頭と暮らしているのですが、頭数が増えると小屋から餌を食べるところまでの移動が大変です。

–先ほど、力が強いというお話がありましたが、小屋を壊して逃げることは無いですか?
脱走しても他のヤギがいると1頭だけで遠くに行くことはないです。
しかし、一頭飼いをしていた時は、寂しくて人を探して逃げてしまうこともありました。

–ヤギと拠点としている場所以外に移動したことはあります?
海に行ったり、旦那さんがヤギと一緒に出社して職場ののり面の除草をしたりしました。
また、地域のイベントのふれあい体験などをしています。
数が増えた現在は、全員を出張させるのではなく、ヤギの性格などを見て出張ヤギを決めています。
他にも、命の教育を子どもたち向けにする際に、実習生としてヤギを連れて行っています。
移動する際の話で補足すると、去勢していないオスは匂いがきついため、軽トラで移動しています。

 

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–ヤギといえば先ほども話にあったように草刈りのイメージですが実際どうですか?
雑草は伸びたらかたくて食べなかったり、葉の部分だけを食べたりします。
しかし、小さい草は芽の方から食べるので、全部は食べませんが伸びにくくはなります。
また、草の上をずっと歩いてくれるので土がかたくなり草自体も生えにくくなります。
ヤギが歩いた道は草が生えにくくなる。
草刈りのために飼い始めたけど、癒しや人との繋がりの方が深まりました。
結果的に頭数も増えて草も減ってきています。

–ヤギの鳴き声は大きいですか?
鳴き声には個性があります。人の姿が見えたときや食べものが欲しいとき、小屋から出して欲しいときに鳴きます。
また、食べものが欲しいとき、小屋から出して欲しいとき、仲間から離れた時などは感情が高ぶり大きな声で鳴きます。

–アニメのイメージがあるのですが、ヤギのミルクでチーズなどを作ったりできますか?
ヤギには大きく分けて、肉用種と乳用種の二種類がいます。
私たちの飼っているのは肉用種のためミルクがそこまでなく、仔ヤギを育てるためのミルクとして使われます。
乳用種は体格が大きい(70キロ近く)こともあり育てることが大変です。

今後の展望

–ヤギとの暮らしに関してお話を聞いてきましたが、今後の展望に関して教えてください。
現在は、仔ヤギの販売や貸し出し・イベント出張などを行っているのですが、
ヤギの角を除角の技術を身に着けたので、後継していきたいと考えています。
可愛いイメージがあるヤギですが、去勢や除角をしていないヤギは力が強く危険な面もあるので危険性を正しく伝えていきたいです。
仔ヤギの譲渡の際もそこが正しく伝わるようにしています。

Instagramを通じて写真での発信はできているので動画配信にも力を入れていきたいと考えています。

 

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–ヤギの危険な面が正しく伝わらず途中で飼えなくなる場合などありますか?
売ることを目的にしている所だと、去勢や除角されていないケースもあり、引き取った方で世話が出来なくなりSNSなどで引き取ってくださいということはあります。
また、牧場に引き取ってもらえないですか?という相談もあります。
角は大人になって除角すると、ヤギ自身の負担になりますので、あらかじめ除角する場合は子どものときに除角しないといけないです。

まとめ

Instagramを見て、単純にヤギって可愛いなぁ、子育ても豊かになりそう!と思っていましたが、犬と同じように鳴き声で感情を表現したり、飼い主を覚えて寄ってきてくれたりすることにさらに魅力を感じました!
一方、可愛いだけでなく育てる上で大変な面も知ることができ、ギャップを埋めるいい機会になりました!(木川陽菜)
動物を通して命の大切さを学ぶとともに、正しく知識を身に着けて継承していく必要があると考えました。(野村)

のむ
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